1月、2月と大切な人を失い、気持ち含めバタバタとする中で3月から少しずつ友達にも会い始めた。
悲しみ、優しさ、寂しさ、温かさ、楽しさ…たくさんの気持ちに触れたり、感じながら、無事に春を迎えることができた。
そうして気がつけば4月。
美しい桜が咲く中、数日前に(ドイツに行く前に半年ほどお世話になった発声障害を治療するための)喉の病院へ行ってきた。
以前、ボイトレの先生から「帰国する時や困ったときはいつでも連絡くださいね。」と声をかけて頂いていたので、
その言葉に甘えて「お久しぶりです」「久しぶりに先生のもとでボイトレを受けれたらなと思いご連絡致しました。」…そんな内容でメールを3月頃に送った。
そして、繁忙期でスケジュールがパンパンの中、診察➕ボイトレの時間を担当医の先生&ボイトレの先生が確保して下さって、無事受診できることに。
朝8時ごろには家を出て2時間電車に揺られ、(念の為早く病院に着いた➕患者さんが多かったので)2時間病院で待機し、ようやく名前が呼ばれた。
久々の先生方との再会や診察にドキドキしながらドアを開けると、リラックスした様子で「お久しぶりです」と先生たちが迎えてくれた。
挨拶の後はちょっとした世間話をしたり、先生が面白いことを言って筆者の緊張をほぐしながら、リラックスした雰囲気で話し方や声の出し方などを確認。
その後、鼻からカメラを入れて喉の様子を見ることに。
「あー」「いー」「1、2、3、4、」「藪の中から…」などいろんな言葉を口にして、その時の喉の動きを担当医の先生が確認。
担当医の先生には
「前回(約2年半前)は裏声も地声も声が震える感覚があったけど、今回はその震えの範囲が狭まっている感じがする。まだ100点とは言えないけど、でも、前よりは良くなってる感じがします。」
…そう言ってもらえて、嬉しかった。
他には、
先生「どんな時に声が出にくいですか?」
筆者「心身ともに調子が悪い時はより声が出にくいなぁ…っと最近思います。」
先生「うん、そうやね。ほんまに仰る通りでこの病気(過緊張性発声障害)は心理的なものもかなり関係してるんよね。」
そんな会話をしたり、
「ドイツ/ベルリンの暮らしはどうですか?」「僕がドイツへ旅行に行ったときはね…」「前来てもらってた時は…」など
担当医の先生も、ボイトレの先生も、喉のことだけではなくドイツ生活について話を広げてくれたり、
(カルテには書いていないような)以前した会話の内容や喉の状態を覚えて下さっていて、
「たくさん患者さんがいるのに事細かに覚えてくださっていること」「先生方が(筆者の緊張をほぐすためにしてくれている)工夫や優しさ」を診察を通してたくさん感じて、ありがたい気持ちでいっぱいになった。
診察を終えた後はボイトレまで再び時間があったので、昼食を食べて、おやつも食べて、ボイトレの時間に。
ボイトレを受ける場所は、ボイトレの先生と筆者の一対一の空間。
入室するや否や「さぁ、ボイトレしましょう」ではなく、世間話から近況報告、悩み事のシェアなどいろんなお話を1時間ほどした。
その際もやはり「以前もお話ししたけど、」「前の時はこの症状が強かったけど、」「もう知り合って長くなりますし、ももベルさんの人柄は知っているつもりなので…」と心地の良い距離感で先生がお話をして下さって、
病気のことをシェアできたり、時間が空いてもこうして温かく迎えてくれる場所があることに大きな安心感と嬉しさを感じた。
お話の流れでこの冬の悲しい出来事、ドイツで取り組んできたこと、病気との向き合い方、心や体のケアの仕方など、自分自身のことについてお話をしていった。
ヒアリングも病気の状態を知るためには大切なことと言えど、一つ一つにちゃんと耳を傾けてくれる先生のおかげで、たくさんお話したいことが溢れてきて、
思いや考えを言葉にする度、自分自身のことを客観的に見れるので「自分は頑張ってたんだな」「こんな素敵なところがあったんだな」と
感じれる瞬間も多く、その度に嬉しさや誇らしさを感じた。
ボイトレ終わりに旦那さんに「今日は自分のことを誇らしい、(ドイツ生活)すごく頑張ってたんだなと思えた日です。」と連絡した際には、
「その言葉を聞いて(嬉し)涙が出そう。そうだよ、すごく頑張っているんだよ。」なんて返事が来た。
どれだけ自分の頑張りに鈍感だったんだろう…(笑)
話は戻って…ボイトレの先生とたくさんお話をした後、喉周りの筋肉の確認&久々のボイトレレッスンをしてもらった。
「喉の筋肉だけでなくて、舌の筋肉も固まってる」という大事なことを先生から教えてもらい、ほぐす為のトレーニング法も教わった。
その後はまたお話をして、約2時間のボイトレレッスンは終了。
ドイツに行って楽しい日々を過ごしていた中で、ふとしたときに「私にはこういう(喉のことを話せる/共有できる)場所が必要なんだよな…」と思うこともあって、
2年半ぶりに本当の意味で病気のことを理解してもらえる場所でたくさんお話を聞いてもらえたり、治療を受けれたので、体は疲れたけれど、気持ち的にはとても軽やかになった。
帰り道は嬉しさと達成感でいっぱいになった。
それと同時に、「ドイツでもこういう場所を探していかないとな…」と改めて感じる時間でもあった。
発声障害になって今年の夏で12年。
年月が流れるにつれて、病気についての理解が深くなったり、病気との向き合い方を前よりも上手く調整できるようになってきた。
その反面、いろんな要素が複雑に絡み合い、治療することや発声障害と共に生きていくことに苦しさを感じたり、
「人のこと/反応が怖い」と感じることも増えてしまったのも事実。
でも、それ以外に大きな病気はしていないし、食べることも、動くことも、できる。
大事な人を失って学んだ/感じたことは、「生きたくても生きれない人がいること」「健康で動けていることへのありがたさ」「今という瞬間がどれだけ大切なのか」…ということ。
だから、無理をする必要はないけれど、頑張りたい時、乗り越えたい時は、一歩踏み出して、
この怖さをドキドキやワクワクという良い刺激に変えながら、
(大切な人の死を無駄にしないためにも)たくさんの選択や経験を通して充実した日々を過ごしていきたいなと心から思う。
本日も最後まで閲覧ありがとうございます。
皆様の素敵な一日を願って…🍀 by ももベル
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